俺の初めては母ちゃん、母ちゃんの初めては俺[中編]

近親相姦

〔体験談投稿者:Small Stone River 様〕

家から遠く離れた土地の大学に入りアパートに住み、新生活が始まったはいいが、入学式からほんの数日くらいの感覚でゴールデンウィークが来る。
どうも中途半端だ。
ついこの前まで長年住んだ自分の家にいたのだから、“帰省”するのには日が短い。
4月に引っ越ししてきて、下旬にどうしろというのだ(笑)

思案していると母ちゃんから封筒で手紙が来ていた。

母ちゃんは同じ家の中に住んでいても、よく俺に手紙を書いてよこした。
それもメモ書きなんかじゃなくて、ちゃんと便箋に文章を書いて封筒に入れて、俺に渡すのだ。
学校から帰ってきたら机の上に封筒が置いてあることもよくあった。

むかしはお祖父ちゃんとお祖母ちゃん、つまり母ちゃんの両親がいっしょに住んでいたが、母と息子二人だけなら話す時間は山ほどありそうなものだったけど、母ちゃんはオシャベリより文字で書く方が楽だったのだろう。

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知行、元気に決まってるし大学にも何年も前からいるような顔して通ってると思うから母ちゃんは何も心配してません。

うちは知行がいなくなった以外、何も変化ありません。
でも母ちゃんは家の中で引っ越ししました。

知行が小学校の3年生になった時、お祖父ちゃんの本と本棚をどかして作った知行の部屋を今は母ちゃんの部屋にしています。
知行の机もタンスもみんなそのままです。

夜寝てると時々、ふと知行のいる感じがして胸の奥がキュッとなります。
でも寂しくありません。

入学式のとき、大学の正門のところで二人並んで撮ってもらった写真を職場の机に置いてたら「恋人同士みたい」って言ってくる人がいたので、「そうです!あたしの恋人です」って言ってやったらつまらなそうに行ってしまいました。
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母ちゃんは相変わらずだ。
いつも通りで安心だ。

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知行が「母ちゃんも遊びにくれば」と言っていたから、今度のGWに遊びに行くことにしました。
知行の予定もあると思うけど、一回くらい母ちゃんをどこか連れていってください。
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こっちの都合も聞かず到着する電車の日時がいきなり書いてある。

母ちゃんは決めるのと行動がほぼ同時だ。
悩まないし迷わない。
俺にもそれが遺伝してる気がする。
遺伝というより、母ちゃんと一緒に暮らしたせいかもしれない。

俺はアパートのドアの内側に貼ったカレンダーの日付にマルをして、大きく『Y』と赤マジックで書いた。
母ちゃんはユウコなのでユウコのYだ。

アパートの大家さんに来月の家賃を持っていった。
大家さんは温厚で世話好きな人で、ひけらかすような生活ぶりではないが裕福そうだ。

「一人暮らしも大学も慣れましたか?」

「まあ、はい・・・徐々に・・・」

「S君、ところでクルマの免許持ってる?」

「免許なら、あります」

俺の通ってた高校はズボラなくらい自由な学校で、バイクやクルマの免許(クルマは18歳になってから)を取ってもお構いなしだった。
それで俺は高2のときバイク、高3の夏休みにクルマの免許をとったのだ。

「クルマ、もし使うならあげるよ。息子の嫁さんの実家で使ってた軽自動車、買い替えたんだけど、古いし、下取りの値段も大してつかないからそのまま置いてあるんだよ。名義さえちゃんとS君に変えてくれればいい。壊れたときはもう捨てちゃって」

まさしく渡りに船でありがたい話だった。
アルバイトもすれば維持するお金くらい捻出できるだろう。

調べてみると田舎は(失礼)軽自動車は車庫証明すら要らない。
そして名義変更は成人が20歳だった当時でも拍子抜けするくらい簡単だった。

俺はまず書類だけ受け取って管轄の役所で必要な手続きを済ませ、大家さんに紹介してもらった保険の代理店で自動車保険に加入してその足で歩いてその車を取りに行った。

そこは農家で、都会なら大邸宅とも言える広い敷地に御殿のような日本家屋が建っていた。
ガレージもまるで観光バスの営業所かタクシー会社くらい広い。
そこにトラクターやら戦車みたいなコンバインやら、リンゴ園に農薬を撒く面白い形のクルマ、そして白い軽自動車があった。

俺は勝手に“小さい乗用車”を想像していたのだが違い、要するに“軽トラの屋根をうしろまで伸ばした箱の形のクルマ”だったのだ。
運転席に座ってうしろをふり向けばそこはずっと後ろまで屋根、言ってみれば小さめだが物置が走っているみたいなもので、軽トラに較べたらめちゃくちゃ広く大きく感じる。
俺はすっかり嬉しくなった。

「大家さんありがとうございます。すごく嬉しいです」

俺は改めてお礼を言って、買っておいた日本茶と羊羹を2軒分受け取ってもらった。

クルマがあると行動範囲がメチャクチャ広がる。
俺は日曜日にそのクルマでふらりと出かけてみた。
停めればいつでも運転席の後ろで寝転がれて便利だ。
田舎は渋滞もない。
信号も交差点も、ちょっと郊外に出れば忘れた頃にしか出くわさない。

農家は軽トラや、こういう箱の形のバンで仕事をすることが多いのがわかった。
リンゴ箱もタマネギも肥料の袋も米俵も積まない代わり、いつでも荷室で昼寝できた(笑)

俺は寝袋と小さい折り畳みテーブルを買い、クルマに積んだ。
キャンプの趣味はないけど行った先でカセットコンロでお湯を沸かしコーヒーを淹れたりレトルトのカレーを食べたりした。
ついでにテキストやらノートやらも積んで、クルマの中で勉強もした。
なんならアパートがなくても生活できる(笑)

大学の授業は最初の頃は目新しかったけど、それも慣れれば少し自習して次の講義の準備をするくらいで、今のところのんびりしたものだった。
ふと気がつくと明日からもうGWが始まる。

大学はカレンダー通りだけど、前半と後半で2連休と4連休があった。
母ちゃんはその後半、こっちにいるつもりらしい。

母ちゃんが駅に着く時間に合わせ俺はその貰ったクルマで迎えに行った。

新幹線から在来線に乗り換えて着くこの街の駅はそれほど大きくなくて、特急が着いたところで何百人も降りてくるわけでもない。
解りやすくてちょうどいいのだ。

改札や切符売り場はホームを跨ぐ橋の上にある駅なので、俺は特急がホームに入ってくるのを見てクルマから降り階段をあがった。

背が高い母ちゃんは目立つからすぐ判る。
生成りのスニーカーに水色のコットンのワンピース、グレーのフードつきパーカ、ネイビーのパイロットジャンパーを羽織っていた。
ワンピース以外はスニーカーさえ俺のお下がりだ。

去年の母ちゃんの誕生日に俺がプレゼントで買った帆布のトートバッグを肩から提げている。
我が母ちゃんながら似合うと思う。

俺をみつけた母ちゃんはニコニコと手を振って走って、改札を出てくると俺の腰に両手をまわし肩に顎を乗せた。
俺も負けじと母ちゃんの肩甲骨をグリグリ拳固で揉んでやった。
通りすがりの女子高校生たちが時折チラチラ見ている。

俺は芸能人や女優に疎いので、誰かが誰々に似ている、というのがあまりわからない。
わからないのだが、たまたまドイツ語のクラスの講師が留学していたドイツの街、ハンブルグが舞台の映画の話をしてくれた。
その筋が面白そうだったので憶えていた俺はレンタル屋でその映画を借りた。

そしたら、母ちゃんによく似た女優さんが出ていてアンナ・ベデルケという人だった。
全然知らない(笑)
体つきまで似てるなあ、と思ったら母ちゃんとほぼ同じ身長らしい。
ドイツ人女性の170センチが大きいのか普通なのか、わからないが。

「チコ、お世話になるよ。楽しみ楽しみ」

母ちゃんは腕を組んできた。

「まだ、空気が少しひんやりするね。大学どう?」

「まだ大したことないよ、今のところ。カジガワさんみたいな面白い人も見当たらないし」

カジガワさんというのは母ちゃんが大学1年生、語学のクラスで一緒になって以来もう20年、ずっと付き合いのある女性だ。
スラっとした美人で俺が母ちゃんの家に預けられたときからカジガワさんは俺を知っている。

母ちゃんが初めて大学の教室に入ったとき、時間は早かったが最前列に一人、ぽつんと女子学生がいた。
さすが大学、ずいぶん大人びた人がいるんだなと母ちゃんは思ったらしい。
パラパラと次第に席が埋まり教室に講師が来た。

「えー、高校までと違って大学はクラスって語学くらいです。あとは自分で決めて自分で選んで、バラバラですから・・・このクラスも1年間だけです。きょうは自己紹介の時間にします。何か話したい人は話していいし、自分の名前だけでもいいです」と講師が言った。

ホントにボソボソと氏名だけ言って座るやつ、訊かれてもないのに学生生活の抱負や将来の夢を語るやつ、色々だったらしい。

そのカジガワさんは氏名を名乗ったあと、「えーと・・・あたし一回別の大学に入って卒業して社会人1年半やって1年留学して、もう一度この大学に入りました・・・だからみんなより7歳くらい年上でもうババァです・・・。あと、見りゃ判ると思いますが無駄にデカいんで怖く思われがちなんですけど・・・そんなに、コワくないんで・・・気が向いたら仲良くしてください」と淡々と言って座った。

背が高い女の悲哀というか、背が高いというだけで年齢より年かさに見られる悲劇も肌身で知っている母ちゃんは“ババァ”と“見りゃ判る”のところで思いっきり笑った。
みんな笑うと思っていたのに笑ったのは母ちゃん一人で、みんなバツが悪そうにしていた。

講義時間が終わった後で母ちゃんはカジガワさんのところに行き、「さっき笑ってゴメンナサイ。全然怖くないんで仲良くしてください」と言うと、カジガワさんは嬉しそうに一瞬ニコッと笑い、チラリと母ちゃんの身長を目測し、「何かスポーツやってた?」と訊いた。

「高校は体操部で・・・あたしは跳馬でした」

「へええ、跳馬、珍しいね。あたしはソフトボール。最初に行ったのは体育大で・・・4年ずっとソフト」

カジガワさんは母ちゃんとほぼ同じ背丈で母ちゃんはすっかり嬉しくなったらしい。
カジガワさんはメチャクチャ面白いし、驚愕の事実を後になって知ることにもなるのだが、まあ今は端折る。

駅の少しはずれに停めておいたクルマのところに来て「母ちゃん、助手席乗って」と言うと、「あっ、クルマ!これどうしたの?誰かに借りたの?」と目を丸くした。

「アパートの大家さんから貰ったんだよ。使わないんだって」

「貰った?!クルマ1台貰ったの?!なんていい大家さんなんだろう・・・」

母ちゃんは感に堪えない様子で言った。
大家さんは夫婦揃って物腰の洗練された垢抜けた人たちで、俺は“都会でずっと暮らしていたのかも”と想像していた。
言葉も俺と話す時は完璧な標準語で、まるでアナウンサーみたいだった。

母ちゃんのことを「女優さんかモデルさんみたいに、綺麗なお母さん」と夫婦揃って言っていたことを母ちゃんに伝えて以降、「大家さんはいい人」と母ちゃんは決めているのだ(笑)

「ねえチコ、このままクルマでどこか連れて行ってよ、お天気いいしさ・・・アパートに戻らないとダメ?」

母ちゃんは俺にねだった。

「いいよ・・・行こう」

母ちゃんを乗せて俺はそのまま大学のある街を抜けて果樹園の中を通るゆるやかな丘陵地を走り、少しずつ標高が高くなる街道を走った。

「チコ、運転上手だねえ。お父さん譲りかな・・・母ちゃん、初めて自動車教習所で路上に出るとき、教習所の門柱にガシャーン!ってぶつけたからなあ・・・ほかの教習生も指導員も『路上出る前に一台潰した女』ってヒソヒソ言っててさあ・・・」

母ちゃんはニコニコしている。
俺が自分でクルマを運転して初めて、助手席にいる母ちゃんの横顔をこの向きで見るんだなと思う。

「母ちゃん、さっき改札で母ちゃんが走ってくるとき・・・ああ俺の母ちゃんってキレイだな、って思って見てたよ」

「チコ・・・あたし・・・」

母ちゃんはいきなり涙を流した。

「どしたの母ちゃん、なにも泣かなくても」

「だって・・・嬉しいんだもの。チコに会えるの楽しみで楽しみで・・・昨日なんて嬉しくて眠れなかったよ・・・チコにキレイなんて初めて言われたらあたし・・・もう涙出る・・・」

母ちゃんは涙を拭くと、グラブボックスに箱ティッシュがあるのを目ざとくみつけ鼻を2回かんだ。
そして鼻をかんだティッシュを丸めて俺のパーカーのフードにわざと突っ込んだ。
俺の高校は私服だったのでよくパーカーを着て通ったが、母ちゃんに何度もこれをやられた。
教室でふと気がつくとフードにゴミが入っている。
弁当のオカズの卵焼きの、卵のカラが入っていたときもあった。

「ゴメンね、泣いたりして。息子の運転でドライブなんてさ、母親の夢だよ・・・」

「ところで母ちゃん、荷物少ないね」

「荷物って・・・着替えのパンツと、あと変装用具がちょっと・・・。服のポケットだけで済むくらいだけど・・・」

母ちゃんは化粧と言わず“変装”と言う。

俺はつい2、3日前に駅の向こう側の書店に行った帰り、改札で同じ語学のクラスの男子学生がいるのを見つけた。
いかにも自分の母親らしい年恰好の女性と歩いている。
その母親は両手にいっぱいの荷物を持ち、背中にデイパックまで背負っている。
向こうは俺に気がついていない。

「こんなに一度に持ってきても・・・冷蔵庫だって入りきらないよ」などと苦笑まじりに言っているのが聞こえた。

きっと山ほど息子の好きなオカズを作って持って来たのだろう。
バッグの中は密閉容器やら衣類やらだろうか。

母ちゃんも色々だ。

(“色々”な意味も“色々”だな)と俺は思った。

「チコ、どこ連れてってくれるの?少し走っただけで景色がいいねえ」

道の両側は林が続く。
遠くにこの地方の名の知れた山が見える。

「ねえ母ちゃん、ラブホテル行こうか」

「えっ?!ラブホテル?!うん!行こう行こう!母ちゃん、一度行ってみたかったの!」

俺はたまらず笑いだした。

駅で見かけた親子と較べるなら、俺と母ちゃんは銀河系の右はじと左はじくらいかけ離れているだろう。
まあ、俺の母ちゃんは俺を産んだ母ちゃんではないが、それでも物心ついた時から母ちゃんは母ちゃんで、俺は息子として生きてきた。
母ちゃんは俺の父ちゃんのイトコだから、血のつながりはゼロじゃないけど、これからラブホテルに行くと決めて目を輝かせている母ちゃんは、いったいどういう母ちゃんなのだろう。

(まあいいや)と俺は思った。

俺は前に適当にこのあたりを走っていて、ポツリポツリとラブホテルが点在する街道の存在を知っていたのだ(笑)

俺はクルマの運転の時、シフトレバーの上にほんの少し被せるように掌を置く癖があるのだが、母ちゃんは俺のその左手の上に自分の右手を優しく重ねた。

「あのね、チコ、あのね・・・さっきカジガワさんの名前が出たでしょ・・・偶然だけど・・・」

「うん。母ちゃんが大学行った最初の日にカジガワさんと友達になった話、思い出してさ」

「あたし・・・カジガワさんにチコのこと話したの」

「話したって・・・。カジガワさん、俺のことなんて・・・ほとんど母ちゃんと同じくらい知ってるじゃん」

「あたし・・・あたしがチコと・・・結ばれたこと、話したの・・・」

“結ばれた”なんて母ちゃんにしては古めかしいというか、ずいぶんロマンチックな表現だなと俺は思った。

「ねえねえ、話したの・・・嫌だった?怒らない?」

「なんで怒るの。全然そんなこと思わないよ、話したところでなんとも思わないよ」

「カジガワさんがどう思うかとか・・・気にならない?」

「ならないよ。それにカジガワさんがどう思っても別にいいよ。母ちゃんだってカジガワさんだから、話したんじゃないの?」

「うん・・・あのね、チコの入学式終わって一人で帰ってきて、カジガワさんと3ヶ月ぶりくらいに会って、ゴハン食べに行ったの。そしたらいきなり『ユウコ、なんだかキラキラしてる。とっても幸せそう』って言われて、『うん、知行の大学の入学式にいっしょに出て・・・』って話だけのつもりだったんだけど、なんだか嬉しくて・・・話したの。アパートでチコと結ばれたって・・・。カジガワさんは『・・・そんな気がしたよ、幸せでしょ?そうなるようになってたんだよ。あたし、なんだかそうなる気がしてた』って・・・」

「ふうん・・・」

俺はもう一度、駅で見かけた同じクラスの学生と母親を想い浮かべた。

一人暮らしを始めた息子が心配で心配で、ちゃんと食べてるか、着る物はあるかと山ほど荷物を持ってやって来るのも母親。俺の母ちゃんみたく、着替えのパンツだけバッグに放り込んでふらりとやってきて「ラブホテル?!行こう行こう!」とはしゃぐのも・・・。

母ちゃんは俺の母親だろうか。
年の離れた恋人だろうか。

別になんでもいい。

(世界はそれが一番いいようにできている)と俺は思っている。

母ちゃんにそう言ったときもある。
そのとき母ちゃんは目を丸くして、「びっくりした・・・」と言って、じっと俺を見た。

「そんなびっくりするようなこと?」

「だって・・・ノブヨシさんと同じこと言うんだもの」

くどいようだが、ノブヨシさんとは母ちゃんのイトコ、俺の父ちゃんのことだ。

「あたしが高校生のときね、背が高いせいで好きだった男の子にフラれて、ショゲてたら、ノブヨシさんが『しょうがねえなあ、買ってやる物あるからついて来い』って言ってね。なんだろう、服かな?バッグかな?おいしいケーキでもいいなって、フラれた直後なのにウキウキしながらついて行ったの。
そしたらしゃれた靴屋さんに入ってね。

『この子に似合う、カッコいい高いヒールの靴、選んでください』ってお店の人に言うの。

『ノブ兄ちゃん、あたし自分が背が高いの嫌だからペッタンコの靴履いて、学校指定のローファーなんて近所の大工さんに頼んでカカト削って薄くしてもらうくらいなのに・・・ハイヒールなんて』

『なんでだよ。逆だろ。モデルみたいにカッコいいのに、地面に足裏がベッタリ着くような靴なんて履くな!絶対カッコいいぞ。俺が保証する』

そう言ってね、濃い紺色の、可愛くて素敵な、ハイヒール買ってくれたの。
あたし一度もハイヒールなんて履いたことなかったから、靴屋さんの姿見で見たら・・・自分でもパアーって、気持ちが明るくなるくらい似合って見えてね。
嬉しくてもう、お店の中でメソメソ泣いちゃってさ・・・。
店員さんも、まあオベッカでも『女優さんみたい、スタイル良くて羨ましいです!』って言ってくれてね。

『ノブ兄ちゃんありがとう』って言ったら、チコが今言ったのと同じこと言ったんだよ・・・。
だからあたし、(それが一番いいんだ)って思うことにしたの。
今そう思えなくても、絶対そうなんだって思うの」

クルマは一度前を通りすぎたことのある、そういうホテルに着いた。

ホテルの“前”と言っても、それは敷地のことで、一軒のホテルがドン!と建っているわけではない。
一戸建てのように部屋がちょっとずつ離れて別々にあるのだ。
空いている部屋、つまり一軒の家だけど、そこにクルマを停めてドアを開けて入る。
クルマを停めるスペースと玄関は目隠しの衝立で囲われている。
都会とは全然違う仕組みなんだなと俺は感心したものだ。
都会のラブホテルに行ったこともないが(笑)

『コテージタイプ』とか『離れ』とか、そういった“専門用語”はその時の俺にはまだ未知の世界だった。

「へええ、チコ、面白いね。よそのお家に来たみたいだね」

母ちゃんは楽しそうにキョロキョロしている。

「ねえチコ、ここに来たことあるの?」

「母ちゃん・・・そんなわけないでしょ。俺はミジンコじゃないよ。一人で来てどうすんの」

「そうなの?・・・母ちゃんと来ようって思って来たの?えへへ、嬉しい」

部屋に入り珍しそうにあれこれ眺め、「お茶があるよ」とポットのお湯を沸かし、「チコ、このお風呂大きいねえ、お湯溜めればいいのかな?」とはしゃいだ。
家族旅行で旅館に来たみたいだ。

俺は母ちゃんを抱き寄せて向き合い、そのまま長いキスをした。

「チコ・・・会いたかったよう」

母ちゃんはジャンパーを脱いだ。

俺はパーカーを脱がせるとワンピースを下からたくし上げて母ちゃんに覆いかぶさるようにベッドに組み伏せた。
母ちゃんは俺が初めて見る、レースのついたオレンジ色のパンツを穿いていた。

俺はゆっくりパンツを下げて徐々に太腿から膝、膝から脛、踝から抜いて横に置いた。
母ちゃんが脱いだパンツはクロッチの部分からもはみ出すくらいびっしょり濡れていて、重さを感じるほどだった。

「チコ・・・母ちゃん恥ずかしい、すごく・・・」

そんなことを言う母ちゃんに俺は驚いた。
アパートの部屋で「セックスしよう」と言った母ちゃんは、「恥ずかしいな」と言いつつも全裸で大笑いしていたのに。

「母ちゃん、どうして今日は恥ずかしいって言うの・・・」

「母ちゃん、今日ずっと朝から・・・早くチコに抱き締めてほしくて、出かける支度してるときから濡れたの。もう何これ、あたしどうしちゃったのって思うくらい濡れて、パンツ穿き替えなきゃダメで・・・。それでも改札でチコが見えたらまた濡れてきて・・・母ちゃんがこんなになってるの、チコに判っちゃうだろうなって思って・・・」

「ホントに、たくさん濡れてるね母ちゃん、ビショビショのオマンコ俺が舐めてあげるよ」

「あっ・・・チコ、待って、お風呂入ろうよ、そんな・・・」

かまわず俺は母ちゃんのオマンコを舐めた。
少し乱暴に母ちゃんの膝の裏側を押さえて脚を広げ、これ以上開かない角度まで股を開かせた。

「もうチコ・・・恥ずかしいよ、こんなに濡れてて・・・チコ・・・シャワーもさせてくれない・・・」

俺は(クリトリスがここか・・・)と、ひとつひとつ納得しながら、母ちゃんのオマンコを舐めた。

少しすっぱくて、涙のようにしょっぱい。
舐めてもまた母ちゃんの液が溢れて流れる。

俺が音を立てて母ちゃんの汁を吸うと、母ちゃんは「恥ずかしいよ・・・」と言いながら、またオマンコから汁を垂れ流す。

「母ちゃん、脱いで」

「チコ、ワンピース、背中のファスナー下ろして・・・」

そう言って、母ちゃんはベッドの上に立った。
俺は背中にまわってファスナーを下ろして、パンツとお揃いにはなっていない水色のブラジャーを外した。
裸になった母ちゃんをベッドの上に倒すように寝かせて、オッパイを交互に吸う。

「チコの使ってた部屋で一人で寝てるとね・・・チコがそばにいるみたいな気持ちになるの・・・。すごくセックスしたくなって・・・オナニーする・・・。チコとセックスしたときのこと思い浮かべながらオナニーする・・・。あたし・・・エッチになっちゃった・・・」

「母ちゃん、じゃあ今俺が見てる前でオナニーして。一人でどんな風にするか見せて」

「今オナニーするの?・・・いいよ、恥ずかしいけど・・・見て・・・」

母ちゃんは左手の中指の腹でクリトリスを円を描くようになぞり、右手の人差し指と薬指でオマンコを少し広げて中指をゆっくり上下に動かす。
俺は改めて、(女のオマンコって、ずいぶん複雑な構造だったんだな)とつくづく感心した。

母ちゃんは指の動きを速め、右手の中指を開いた中心に入れてまた抜く動作をくり返す。

「・・・気持ちいい・・・チコに見られて・・・気持ちいいよ・・・見て・・・母ちゃんのオナニー見て・・・ああチコ大好き・・・母ちゃんすごくエッチなんだよ・・・オマンコ気持ちいい・・・ああチコ・・・切ないよ・・・オチンチン挿れて・・・お願い、オチンチンちょうだい」

「オマンコに?」

「そう・・・母ちゃんのオマンコにちょうだい・・・エッチな母ちゃんなの・・・息子のオチンチンと精子が欲しいの・・・」

俺もチノパンとトランクスを脱ぎ、ジャンパーとTシャツを一度に脱いで丸めた。

母ちゃんの左右のクルブシを掴んで思い切り上に曲げる。
母ちゃんの身体の柔らかさがよくわかる。

太腿のつけ根から両脚がVの字に開いて母ちゃんの顔とオッパイは脚の間に挟まれる形になる。
オマンコが大きく開かれて俺の目の前に突き出されるスタイルになる。

脚が長い母ちゃんはこうすると足が綺麗にVの字だ。
母ちゃんは自分から自分の膝を押さえて俺が広げた角度を保った。

「母ちゃんのオマンコに挿れて欲しい?」

「うん、すごく欲しい。チコのオチンチン、欲しいの。エッチな母ちゃんでしょ?オマンコに奥まで挿れてね・・・チコのオチンチンが・・・オマンコに入ってくるの好きなの・・・」

俺は自分の先を宛てがい、母ちゃんとアパートの部屋で初めてセックスした時よりもっとビショビショに濡れて腿の内側まで濡らしている母ちゃんに奥まで挿入した。

「あああっ・・・チコ・・・すごくいいよ・・・気持ちいい・・・チコ・・・奥まで来て・・・あたしのオマンコ、チコのオチンチンでいっぱいにしてちょうだい・・・」

俺は何度も奥に挿入し少し戻り、浅い角度でまた戻って少し動きを止めた。

「いじわるしないで!お願い!イジワル!ちょうだい!奥に・・・」

「どこに?」

「・・・オマンコに・・・ちょうだい」

「今動いたら、俺、射精しちゃうよ」

「いいの・・・精子ちょうだい!母ちゃんのオマンコ精子でいっぱいにして・・・!」

初めてセックスした翌日、つまり大学の入学式だったのだが、その朝も俺は母ちゃんとセックスした。

ものすごく大量に射精した気がした。
気のせいだと思っていた。

でも大学に向かうバスの中で母ちゃんがヒソヒソ声で、「チコ・・・精子出てきた。さっきの精子だよ」と、マジメな顔で言うので俺は笑うのを堪えた。
さっき以外どれがあると言うのだ(笑)

入学式の間は学生と父兄の席は別々だったけど、エライ人たちが祝辞を述べているあいだ中、「夜と朝に息子とセックスして膣内射精されて、バスの中で膣から流れた精子でパンツがビショビショの母ちゃん」というのがもう可笑しくて俺はずっと下を向いていた。

頭のてっぺんが痺れる感じが増してムズムズする。
俺は母ちゃんを思い切り強く抱き締めた。
母ちゃんは苦しそうな顔で、それでも俺の顔をくしゃくしゃに揉むように頭ごと抱えキスをしてくる。

「母ちゃん、射精しそうだよ。いい?」

「うん、出してね。わかるの。母ちゃんの子宮が開いて待ってるの。たくさん出して!チコの精子!ああっ・・・イキそう・・・イキそう・・・ちょうだい・・・いま!」

母ちゃんが目をぎゅっと瞑り、大きく息を吐いて薄く目を開いた。

「ああ・・・出たね・・・わかる・・・いっぱい出たね・・・チコ・・・」

母ちゃんの身体の力がゆっくり抜けた。
俺も母ちゃんから離れて少し体の位置を下にさげ、母ちゃんのおヘソにキスをした。

そのままゆっくり下に動き母ちゃんの太腿を掴んで脚のつけ根から横に開かせる。
母ちゃんの濃いオマンコの毛の間から見える膣口から、俺の精液と母ちゃんの汁がゆっくり、混じり合いながら流れてシーツに垂れて落ちる。

「チコ・・・母ちゃん、オシッコしたい・・・トイレ・・・」

フラフラと上体を起こしベッドの脇から脚を床につけ、母ちゃんが歩いてトイレ、つまり大きな風呂と同じ部屋の中だけど、そこに行こうとする。

「待って母ちゃん、お風呂の縁にしゃがんで。そこでオシッコして」

「え・・・ここで?母ちゃんここにしゃがむの?・・・そのままオシッコするの?いいけど・・・こんな感じ?」

母ちゃんは30センチくらい幅のあるお風呂の縁にしゃがんだ。

「あっ・・・いまオシッコしたい・・・もう出していい?」

母ちゃんはほんの少し切なそうな顔を一瞬して、目を閉じた。

勢いよくオシッコが流れ出てそのまま床のタイルに目がけて放物線を描く。

俺はすかさず母ちゃんの前に膝をついてその流れを自分の掌を合わせて受け止めて、母ちゃんのオシッコを飲んだ。
母ちゃんの体温をそのまま感じるオシッコをゴクンゴクンと飲み干した。

「あっ・・・チコ・・・母ちゃんのオシッコ・・・飲んじゃったの・・・なんだか・・・ちょっと恥ずかしいけど・・・」

「うん、飲んじゃった、全部」

「オシッコ飲んで大丈夫?どうなるの?」

「こんな感じになる」

俺はまた激しく勃起した自分のチンチンを母ちゃんの顔の前に突き出した。

「母ちゃん、もう一回セックスしよう」

「・・・うん・・・母ちゃんもしたい・・・その前に・・・母ちゃんも飲んであげる。オチンチンしゃぶらせて・・・」

母ちゃんは俺をトロンとした目で見上げた。
こんな母ちゃんの目を見たのは初めてだ。
普通、母親のそんな目を見ることは一生涯ないのだろうが(笑)

「・・・母ちゃんがフェラチオしてあげるね・・・息子のオチンチン、フェラチオする母ちゃん、エッチだね・・・あたし・・・チコとは結婚だってできるから、ホントは違うけど、ホントはチコと近親相姦したかったの・・・いつかチコが大人になったら・・・したいって・・・思ってたの・・・」

俺にとって初めてのセックスは母ちゃんだった。
そして母ちゃんにとっても初めて・・・というのは驚天動地だったが、母ちゃんはなんだか変わった。
母ちゃんはいつも元気で屈託がなくて、ゲラゲラ笑ってて本当は悲しいはずだったり辛いときだったりしてもそんな素振りは見せなかった。
それは今もそうだと思うけど、母ちゃんは俺に、誰にも見せたことのない母ちゃんを見せるようになった。

母ちゃんは俺に甘えているのだ。

それは母ちゃんの40年近い人生でやっと初めて、手放しでそうできる日が来たということだろうと俺は思った。

「チコ・・・大好き。母ちゃんもう、いつ死んでもいいくらい幸せ。ドキドキする・・・」

そう言ってから母ちゃんは俺のチンチンをしゃぶり始めた。

「んーん?んんんんん?(こう?これでいい?)」

母ちゃんは俺の目を見つめながら唇を上下させる。
母ちゃんの口の中で俺のチンチンが母ちゃんの舌でくるまれ、先端を撫でられてビクビクと動く。
いったん口から外に出し掌で上下に扱きながら、亀頭にキスして俺を見上げる。

「どうやればいいのか、あんまりわかんないけど(笑)大好きなチコのオチンチン、可愛がってあげたいの」

また口に含み喉元まで深く深く、母ちゃんが自分で導き入れる。
痺れるような、思わず腰が引けてしまうような、ゾクゾクする感じが頭のてっぺんに来る。

「母ちゃん、出すよ」

「んんん(いいよ)」

俺は母ちゃんの耳を挟む形で頭を押さえ、母ちゃんの口に思い切り射精した。
母ちゃんは目を閉じて、喉を3回鳴らして飲み込んだ。
ゆっくり口に含んでいた俺のチンチンを離して、先端にチュッと唇を立てた。

「ふう・・・飲んだよ、全部・・・精子ってたくさん出るんだね・・・うがい出来そうなくらい」

ふう~、と母ちゃんは深呼吸みたいに大きく息を吸って吐いて、こんなホテルにでも来ない限り経験できない大きなベッドに大の字になって、目を閉じたままニッコリした。

「新幹線も乗り換えた電車も、ずっと座ってて背中が痛くなったよ・・・」

と、母ちゃんは右の脚をギュっと曲げて膝頭を両掌を組んで押さえる。
体の柔らかい母ちゃんは太腿がそのままピッタリと胴にくっついて、オマンコが上下と左右にうんと広げられて、濡れて光っているピンク色の膣口まではっきり見えている。
そこからまた溢れてきた半透明の母ちゃんの体液がゆっくり溢れて、下に向けて流れるのが見える。

近親相姦

Posted by Small Stone River