借りた自転車でエッチに目覚めた思い出

Hな体験

〔体験談投稿者:青い月 様〕

ぼくは小学校時代、まだ性に目覚めていなかった頃、恋愛的な気持ちが女子ではなく男子に向くことがよくあった。
男子の同級生のふとした声やしぐさなどに体が性的に反応してしまったりすることもあった。
たとえば、恋をした男の子の持ち物(リコーダーなど)の匂いを嗅いだり、放課後のだれもいない教室で好きな男の子のイスに座って股間をぐいぐい押し付け座面にキスしたりして、胸の高まりに独りで興奮したりした(なぜだか女子に対しては、そういう感情に深入りすることはなかった・・・)。

まだ昭和だった子供時代、そんなぼくらは友だちとよく自転車遊びをした。
子ども用の小さな、可愛い自転車。
そんな自分の自転車を友達のと交換したりして乗り回して楽しんだ。

小5の秋の夕刻、その日は同級生のNという子と遊んだ後、その子の自転車を借りて自宅に乗って帰った。
(ちなみにNはちびまる子ちゃんに出てくる藤木みたいなキャラの少年で、青白く小柄で内気な目立たない子で女子からは相手にされなかったが、声は少女のように甘く澄んでいて、時々ちょっと色っぽさを感じエッチな気持ちになってしまうこともあった。今から思うと、以前からNに対して性的な憧れみたいな気持ちはあったと思う)

小さな白いNの自転車をこいで、茂みの暗がりのだれもいない静かな道を通った時。
なぜだかとてもエッチな気持ちになり、胸がどきどきしてきた。

(えっ、何?この気持ちって・・・)

だれも見ていない茂みに囲まれた暗がり。
物音のしない静かさ。
それがぼくの淫靡な気持ちの高まりをなぜか妙に引き出した。

太ももが擦れる感触。
その感触が浮き上がり、胸が高まってきた(当時の小学生が履いていた半ズボンは今と違い、丈が短くスリムで太ももが剥き出しになっていたので、自転車をこぐと足のつけ根の内股部分が擦れて刺激されたりした)。

体が熱くなってきた。

(いけない。それだけは・・・)

とっさにそう思った。
Nの顔が浮かぶ。
この自転車に毎日乗り、数分前までここにお尻をつけ跨がっていたあの子。
そのはしゃぐ声が蘇ってきた。

サドルのぬくもり感の手ざわりと、Nの股間の体温とが重なってイメージされ、ここちよく気持ちよくなっている自分に気づいた。

(同級生のNにエッチな気持ち?)

そんな自分を否定した。
でも体は逆に興奮して胸が高まり、懐いてはいけない気持ちへの罪悪感と混ざり合ってますます熱くなり、胸の高まりに体が震え出してきた。

辺りはもう暗い。
だれもいないことを確認し、脇道から茂みの奥に自転車を入れる。
Nの愛用する小さな自転車、そのスタンドを下ろし、白地に青のストライプの入ったサドルに前のめりに跨がり、脚をM字にかがめて宙に浮かせ腰を揺らしてお尻を食い込ませた。

車体のきしむ音が響く。

その振動音にますます興奮し、今度は腰をかがめサドルにそっと唇をつける。
ぬくもったビニール臭、それに混じるほのかなお尻の匂い(ちょっぴりうんこっぽい匂いが混じっていた)にこれ以上ないほど激しく興奮し、あそこが過激に反り返った。

「はぁっ・・・。Nくん・・・」

まだ小5のぼくが、まるで大人のポルノ女優のような艶かしい吐息でNの名を呟く。
その胸のときめきの快感の中に、妖しく、下半身が半裸でしゃがみ込んで、挑発的な笑みを浮かべてぼくを誘惑するNのビジョンが浮かんだ。

「あぁっ。N・・・」

闇に溶け込む衣擦れの音。足首に落ちる黒い半ズボンに白いブリーフが絡まる。

時間が飛んでNと蕩けあう自分がいた。

素肌を、お尻を、前のめりにサドルに滑らせて。
ついに一線を越えてしまった・・・。
夕刻の闇は墨をまいたように深まっていった。

それ以降、ぼくはNの顔を直視できなくなった。
Nの声を聞くとあの時のことが心に再生され、体が、あそこが、エッチに反応してしまう。
そんな自分への罪悪感、背徳感(N本人にさえ知られぬぼくの秘かなNとの秘密)が、興奮を強く突き上げさせていった。
あの思い出以来、Nは小5の少年の姿のまま、ぼくの心の中で保存された。

Nとはその後、中学進学の時に離れ離れになった。
私立の学校に進んだのだ。
その後会うこともなかったぼくの心の中に、Nは小学生の姿のまま保存された。

20歳過ぎ。
大人になってからも、あの思い出の中のNが(そしてあのできごと自体が)しばしばぼくの自慰の友でい続けた。
あの日のことは、ぼくの性の目覚めの中で忘れ得ぬ、甘いできごとだった。
それは今でも形を変えて・・・。

20歳の時に出会い、初めてセックスしたのちに一緒になった今の妻。
声や息遣い、それに体型が、小5のNにそっくりだった。
とくに出会いを希望していたわけでもないのに、心の波長が引き寄せたかのようにぼくの前に現れた。
青白く小柄の、内気で声の澄んだ彼女。

(まるで小5のNがタイムスリップして、ぼくとセックスしようとしてくれているみたいだ・・・)

そんな秘かな至福の妄想をかみしめ、少年時代のあの日あの感触を心の中で想起し再生させながら、ぼくは目の前の彼女と、これ以上ないほど激しく熱く蕩け合った。
彼女に小5のあの日のことをカミングアウトしたら、不快な顔もせず、瞳を輝かせ、ひとこと「嬉しい!」と言ってくれた。

時々、前髪を切り揃えたショートの髪型で、黒の超ミニのショートパンツを穿かせて、紺のブレザーに黒いランドセルを背負わせ、昭和の小学生みたいな恰好をさせる。

でも、彼女はそんなぼくのわがままに快く応じ、ムードが盛り上がってくると、男の子の声色で甘え、少年時代のぼくの友だちになりきって、ぼくを愛の営みへと挑発してくれた。

Hな体験

Posted by 青い月