ビッチな私を真人間に戻してくれた男の話

純愛・青春

<スペック>
女子大生(20歳)
地方雑誌のモデルしてた。
168cm、52kg。
サトエリに似てるって言われる。

中学生くらいの時から地方のファッションショーとか出てて、その頃から既に高飛車だった。
そのおかげで周りからいじめられてた。
でも(私が羨ましいからでしょ)てな感じで、余裕ぶってた典型的な嫌な女wwww
で、当時つるんでた友達が超DQNで一時期暴走族(笑)に入ってた。
そこからビッチ人生の始まり。

中3からDQNが加速しつつ、ヴィジュアル系にハマりだし、髪は紫で前髪は半分ぱっつんで半分口元とかいう奇怪な容姿に変貌。
ゴスロリとか着ちゃったりして、自分で作ったキャラになりきる中二病も患う。
毎日、スーパーの駐車場で友達とかと酒飲んで暴れたりしてた。
でも割と勉強が得意だったから成績は常に上位入ってて、先生たちも何も言えなかった。
そんな自分がかっこいいって思ってた黒歴史。
だがしかし、女子校だったし、あんまセックスとか興味なくて、ひたすらDQN極めてた。

そん時に某ギャル雑誌の読者モデルになった。
パサパサの金髪でパンダメイクで。
学校行く時はヅラ被ってた。
今考えると死にたい。
かっこいいと思ってたのね・・・(笑)

で、一応私立だったからそのまま高校へ。
そこで初めて彼氏ができる。
相手は暴走族。
しかも大事故して足ぐちゃぐちゃなの。
でも、(暴走族と付き合う=強い、かっこいい)と思ってた。
それだけの理由で交際スタート。

会っていきなり初体験。
感想:こんなもんか。
気持ちいいとかわかんなくて、とりあえず喘いどけばいいやて思ってた。
そいつとは3回くらい会って、家でエッチする→帰される、それで終わり。
当たり前のように捨てられた(笑)

その一週間後、毎日溜まってたマックでナンパされる。
顔はエグザイルのたかひろだっけ?
で、滑舌悪くて、お笑い芸人のハムのデブみたいな感じ。
仮にそいつを『ハム』とする。

ハム「あれ、いつもいるよね?名前なに?」

私「ぱんだー!」

ハム「かわいーね、携帯貸してよ」

そんで携帯渡したら、いつの間にかハムが私の携帯にアドレス登録してた。

ハム「今度二人で遊ぼうね」

耳元で言われてときめいて、そいつにはまってしまった。
ある時ハムが、「ぱんだにプレゼント!」って、『ILOVEYOU』って書いたネックレスくれた。
そこから交際スタート。

しかし、そいつがとんでもなかった。
ハムは暴走族から追われてた。
子供も何人も作ってた。
私とのデートのお金は暴走族からの借金だった。
たまに盗品をプレゼントされたりした。
みんな後から知ったことだけど。

初めの一週間は手を出してこなかった。
でもある日、私の家に来た時、いきなりエッチした。
隣の部屋に親がいたのに。
布団に精子ぶちまけられて死にたかった。
それからは公園とか非常階段でやってた。

ある時、初めてラブホ行って中に出された。
まだ経験二人目だから何も判らなかった。
そして、そのまま消えられた。
幸いデキてなかったけど、二度と生でしないと思った。
後から分かったのだが、元彼とハムは知り合いだった。

で、ハムのことはすっかり忘れて、1ヶ月後にまた新しい彼氏ができる。
そいつは及川光博がギャル男になったみたいな感じ。
だから『ミッチー』ね。
ミッチーは当時一番仲がよかった友達の元彼だった。
家がめっちゃ離れてて、向こうは一切こっちに来てくれなくて、毎週2時間くらいかけて家に行ってた。
まあヤッて帰されるだけ。
その時、私の誕生日が近くて、狙ったかのように前日にふられた。

何とも思わずに次を狙ってた。
そんで次に23歳と付き合う。
当時、私は16歳ね。
その人はもこみちとナイナイの矢部足して2で割った感じ。
なので、『やべみち』にしよう。

やべみちは今までと違って大人で優しかった。
と、当時は思ってた。
エッチは早漏すぎて5秒で終わる。
やべみちにも1ヶ月以内でふられた。

そこからメンヘラ開化。
めっちゃ好きだったからしつこく復縁を迫る→セフレへ。
実はその時に浮気してた。
浮気相手も彼女がいたらしく、一回やってさよなら。
でも、やべみちを追ってた。
家にいきなり行ってみたり、しつこくメールしたり。

やべみちも、「好きだけど付き合えない」「絶対お前を幸せにするからもう少し待ってて」とか言ってきてたから、いつか戻れると思ってた。

でも、その間に、付き合ってはないけどヤッてさよならを繰り返してた。
経験人数を増やすことがかっこいいと思ってた。
付き合った、っていうか、ほんと一度限りの体の関係ばっか。
ボリビア人とかいたな・・・。
デカすぎて入らなかったけど。

だいたいの流れは、紹介される→連絡取り合う→向こうが誘ってくる→ホイホイついてく→エッチする→音信不通にされる、かな。

で、そんなことばっか繰り返して高1は終わり。
ちなみにバンギャ真っ盛りで、口にピアス開けたり、傷付いたことがあるとピアス開けるとかしてて、メンヘラキャラぶってた。
ちなみにリスカとかは怖くてしてない。
ほんとは血見るだけで泣くんだけど、(バンギャ=メンヘラ=自傷癖)みたいな感じかなと思って無理やりキャラ演じてた。

高2になったら学校が楽しくなって、しばらく男関係はなくなる。
女友達とはっちゃけだして毎日楽しかった。

夏に彼氏ができる。
その人はむっちゃ優しくて趣味も合ってた。
でも遠かったからあんま会えない。
夏休みにデートしたけど一切手を出してこなかった。
帰り際にキスするだけ。
そのまま3ヶ月くらいに進展もないままふられた。
ちなみに1回もエッチはしてない。

そのまましばらく彼氏はできなくて、付き合うことに興味がなくなる。
で、修学旅行とかもあるし、友達とJKライフを満喫する。
セフレから連絡きても全部無視。
とにかく友達と遊んでた。

ある時、そんな日が一瞬にして崩れた。
ハムが再来してきた。
ハムからいきなり某SNS伝いにメッセージが来る。

『やっぱり忘れられない。酷い思いさせてごめん、やり直したい。俺、人生やり直したから、お前と一緒にいたい』みたいな内容やったと思う。

で、会うことになった。
会った瞬間、泣きながら謝ってきた。

「やり直したい」って泣きながら言うハムが可哀想になって、(こんなに想ってくれてるんや)って思った。
そう思ったのが間違いだった。

いきなり近くのスーパーへ連れて行かれ、口塞がれてトイレでやられた。
終わった後でハムは、「ここで待ってて、周りに人いないか見て来るから」と言ったまま、帰って来なかった。
連絡も取れなくなった。
見知らぬ場所に置き去りにされた。
悲しかったって言うよりも、騙された自分に呆れた。
初めて自分のバカさに気づいて、周りの男がみんな敵に見えた。
そこから完全に男を拒否。

そっちのが返って良かった。
また順風満帆なJKライフを送る。
この頃にはDQNも冷めて、髪も黒にして、パンダもやめて、どこにでもいるようなJKだった。

冬になってクリスマスも友達と過ごして、もうすぐバレンタインだねーって頃、やべみちが再来。
『元気にしとる?』的なメールが来る。
全く興味もなかったけど、懐かしかったし、友達みたいな感じで接してた。
で、電話してたら・・・。

「やっぱお前と付き合ってた時が一番幸せだったなぁ。今なら幸せにできると思う」

みたいなこと言ってたけど、ハムのことがあるから相手にしなかった。

で、「そういやバレンタイン近いし俺にくれよ。家で待っとるで、サプライズで来てな!」って言われた。

まあ友達だしいっかと思って2月14日、自宅にサプライズでお邪魔したら女と出てきた。

「わwwwまじで来たしwwwうけるwwww」って言われた。

逆サプライズ。
さすがに笑った、そんで関係切った。

で、春休み。
新しい彼氏ができる。
自称ホストの典型的チャラ男。
チャラ男はとにかくナルシストで、髪のセットに数時間かけ、某ギャル男雑誌の格好をそのまま真似してた。
一人で撮ったプリクラとか自撮りを何十枚も送ってきた。
エッチは1日何回もしてたけど、気持ちいいとか思わない、全部演技。
そいつにも1ヶ月近くでふられる。
現金1万とipod盗まれた。

そのまま高3の夏を迎え、その時は地元のバンドAにはまってた。
バンギャも卒業してメタラーになった。
そこのギターの人が好きだった。
ちょっとだけ恋愛対象で見てた痛い自分。

で、違うバンドのスタッフをやってた人と知り合う。
向こうは私のことをバンドAのギターから聞いてたみたいで一方的に知ってたみたいな。
連絡取り合うようになって、「夏祭りの日にライブあるし、ライブ見たあと祭り一緒に行こう」と誘われた。

で、当日。
ライブ抜け出して二人で祭りに行った。
スタッフ(あ、ちなみに20歳ね)は串カツとビールを買って、私にはりんご飴を買ってくれた。
その辺に座って色んな話してた。
受験の話、家の話、学校の話とか。

うちの家は厳しかった。
有名大学を受験させようと必死だった。

「◯◯大学に行けば鼻高々よ」が口癖で、そういうのに反抗したかったからわざと成績落としてたりしてた。

スタッフの親も厳しいらしく、何かと共感できた。
色々話してぼーっとしてたら・・・。

「前からお前のこと気になってた。見た目とかじゃなくて、どこか影があると思ってた。今日話したらやっぱり境遇が俺に似てた。支えてあげたいと思う、だから付き合ってくれ」

いきなり手を握られた。
嬉しかったけど、ちょっと好きになってたけど、迷ってた。
でもOKした。
そこから彼は毎日連絡くれたりしたけど、(また騙されてるんじゃないか?どうせ捨てられる)としか考えられなくなって、3日でふった。
彼も、「いきなりあんなこと言ってごめんな、ありがとう。なんかあったらいつでも連絡しておいで」だけで簡単に別れてくれた。

そこからは、忘れようと勉強ばっかしてた。
男も一切関わらないし受験に必死だった。

3ヶ月経って受験が迫ってきた。
ある時、ふとスタッフのことがよぎって、『元気にしてる?もうすぐ受験や!』みたいな中身のないメールをしてみた。
すぐに返事が来て、『何かあると思ってお前のアド消さんくてよかったわ。元気そうでなにより』みたいな内容やったかな。
そこからぐだぐだメールしてて、一緒に勉強会することになった。

待ち合わせして図書館行って赤本やってた。
たまに数学教えてくれた。
彼の行ってる学科と私の目指す学科が同じだったから、どんなこと勉強するか聞いたりしてた。
で、ランチ食べてから漫喫に場所変えて勉強。
二人っきりやったけど、距離も離してたし何とも思わなかった。

一段落した時、彼にいきなりソファーに押し倒された。
ビビる私。
けど彼は183cmあるし逃げれない。

スタッフ「聞いて」

私「何?早く離して」

スタッフ「ずっとお前のこと好きなんだよ?」

私「ありがとう、でも・・・」

スタッフ「やり直そう」

半ば強引にやり直した。
で、交際スタート。
でも、はまったらダメだと思って突き放し続けた。
だけど彼はめげずにずっと笑ってた。
毎日、放課後に迎えに来てくれて、公園で喋ったりクレープ食べたりプリクラ撮ったり遊んでた。

そんな時、親と大喧嘩。
お父さんにフルボッコされて家から出された時、初めて男の人の前で号泣した。
慌てて迎えに来てくれて、1時間ずっと頭撫でてくれた時、(この人のこと、本気で好きになろ)って思った。

で、初エッチは1ヶ月後。

「やっぱこういうことしたら責任があるから、大事なことだから。体目的じゃないってわかってくれるかなと思って」って理由で我慢してたらしい。

で、する前に、「好きな人以外でこんなことできる?」って聞いてきた時に、「してた」って何食わぬ顔で答えた。
思いっきりビンタされた。

で、「もうさせないから」って抱き締められた。

で、その後、エッチした。
初めて気持ちいいって思った。

それからはクリスマス一緒に過ごしたりして毎日幸せだった。
初めてのことをいっぱい体験させてくれた。
大学も無事合格。
お祝いに花束くれたり。
記念日にはお互いプレゼント交換したり。

初めて付き合ってるって感じがした。
お互いの両親にもあいさつ済みで、現在進行形だよ。
彼の両親がだいぶ気に入ってくれてるみたいで、結婚の話までされてる。
浮気もしてないし、まじで変わった。
ここに書いたことも全部話した。

私みたいな女といない方がいいと思って、彼に幸せになって欲しくて、嫌われようとした。
けど彼は全部聞いてから、「余計お前を幸せにしたくなった」って言って別れなかった。

今までの自分が憎くて申し訳ない気持ちでいっぱい。
今日が記念日だったから、振り返りたくて書いた。