妹みたいに思っていた処女の子とドロドロに溶け合った

純愛・青春

3年くらい前の話。
大学受験に二度失敗した俺は親から二浪か就職かを迫られていて、かなり参っていた。
で、俺の取った行動は、自分探しの旅(笑)

親は受験を断念したと判断し、「ちゃんとしたら(=就職決まったら)連絡をよこせ」とだけ言って、支度金の意で30万くれた。

俺が東京を離れて行った先は北海道の某所。
地理的には北海道のほぼ真ん中。
極寒の地。
家賃2万程度のアパート借りてバイトを2つ掛け持ちしてなんとなく生活を始めた。
生活が落ち着くと、少しずつ将来に対する不安が募ってきた。
自分探しなんて単なる現実逃避。
まだ若いからと言いつつ、俺は間もなく20歳になるし。

そんな時、高校を中退してバイト先に来始めたのが雪子という女の子。
色が白くてややポッチャリした大人しい感じの子なので『雪子』としました。
少し訳ありの子でね。
可愛いのに、「自分に自信が全く持てない」っていつも言っていた。
5歳ほど年上の俺は彼女から見ると頼り甲斐のある兄的な立ち位置らしかった。

もう凄い田舎だからさ、駅前とか何もないし、人も全く歩いていないんだよ。
彼女は土地の人で慣れてたけれど、俺は東京からだから寒くなるにつれて寂しくなってきてね。
1人の夜なんて寂しくて寂しくて、男なのに泣いたこともあったくらい。
雪子が兄として慕ってくれてるはずの関係なのに、結局は俺の方が雪子を妹として頼るという情けない構図が出来上がった。

女って勘が鋭いよね。

「佐藤さん、寂しいんでしょ?」ってある時いきなり言われてドキッとした。

全部見透かされてたんだなって。
そこから夕ご飯とか俺の部屋に作りに来てくれることが多くなっていった。
雪子、正直あんま料理上手くなかったけど、見た目はともかく味は結構いけた。

この時点では狭い部屋に2人きりになっても全く女として見れなかった。
やっぱ可愛い妹くらい。

それがある日を境に変わった。
あっちの子って、冬になるとみんなブーツを履くんだよね。
女子高生なんか制服にブーツという東京ではあり得ない格好をみんなしてたな。

ある日、バイトに来た雪子を見ると、12月に入っているのに短いスカートだったんだ。
高校の制服だって言ってた。
お母さんが雪子の普段着を全部洗濯しちゃって止むを得ず、みたいな感じ。
その時、ブーツとスカートの間の生脚が超色っぽくてさ。
結構衝撃的っていうか、(雪子もやっぱ女なんだよな)って動揺してしまった。

「雪子って脚が綺麗なんだね」って言ったら、「目がエロい」って言われた。

でも夕方、俺の部屋に来て晩御飯作ってくれてる時に、「佐藤さん、こういうの好き?」なんて聞かれて、「今まで雪子を女として意識したことなかったから、ちょっとドキッとした」って正直に言ったんだ。
そしたら「酷い」って笑いながら言ってきてさ、それが凄く可愛くて、やっぱり妹だなって。
そうしてこの日から少なからず雪子のことを女として意識しだした。

クリスマスの日、雪子が普通に俺の部屋に寄ってこようとしてたんで、「さすがに今日は俺の部屋に来てる場合じゃないだろ?」って言ったんだけど、「え?なんで?」みたいな感じでさ、結局いつもの通り晩飯を作ってもらった。
いつもお味噌とご飯をよそってから帰るんだけど、その日は玄関まで送った時に少し思わせぶりな感じ?
一瞬だけど俺の顔をジッと見てから、「じゃあね、また明日ね」と言った雪子を放っておけなかった。
彼女の腕を掴んだまではいいんだけど、何も言えない情けない俺。
雪子も黙っちゃって、明らかにおかしな雰囲気。

「今日、イブだよ?雪子、予定があったんじゃないの?」

やっとの思いで口から出た言葉。
実際、本心だったし。

「別に・・・何もないよ」

俺に腕を掴まれて下を向いたままボソッと答える雪子の身体は震えてました。
切なくて、愛しくて、守ってやりたいって思いがブワッと溢れ出て、思わず抱き締めてしまった。

人生初の女子との距離ゼロセンチ。
心臓の鼓動が半端なかった。
そしてミルクのような甘ったるい雪子の匂い。

しばらく動くことも出来ずに固まったまま。
そしたら雪子が言ったんだ。

「私、そういうの分からない・・・」ってさ。

コートの上から抱き締めてたんだけど、彼女の身体の震えが半端なくて。
まあ俺も震えてたかもしれないけど。

「お前を大切にする」

確か俺が言った一言。
そんな状況でも心のどこかで冷静な部分があって、なんか気の利いた言葉を言わなきゃとか焦りながら言った言葉なので、はっきりと覚えていない。
彼女がコクリと微かに頷いてくれたのは分かった。

そこからは無我夢中だった。
焦っちゃいけない、だけど雪子の全てを俺のものにしたい。
もっともっと抱き締めて彼女を感じたい。
それだけだった。

玄関で立ったまま、軽く触れる程度のファーストキス。
その時の彼女の唇の柔らかさは一生忘れないと思う。

コートを脱がせて、そのままもう一度抱き締めた。
ダイレクトに彼女の胸の膨らみと腰の細さを感じて、俺のあそこは恥ずかしいくらい勃起していた。
それを隠すためにへっぴり腰で抱き締めていたと思う。
情けない姿かも。

もう一度部屋に上げて、そのままベッドの上に大切に大切に押し倒した。
分からないなりにキスして服の上から愛撫。
恥ずかしがるけど決定的な抵抗をしない雪子の服を脱がせるのは簡単だった。
電気を消した部屋の中、雪灯りだけの幻想的な雰囲気の中で見る雪子の身体は綺麗だった。
全体的にポッチャリ気味の身体は真っ白で、初めて見る女性の股間を覆う陰毛が濃かったのが、なんか凄くエロくてね。
夢中過ぎてこの時、あそこ以外はあんま見てないんだ。

彼女が躊躇うのを宥めつつ両脚を開かせ、毛の奥に見えたのは縦筋一本のみ。
割れ目は薄っすらと濡れていた。
人差し指と中指でゆっくり開くようにすると、やっと中身が少しだけ見えた。
透明な液体でヌルヌルのそこにゆっくりと指を入れようとした時、彼女が「痛い」って言った。
慌てて彼女の顔を見ながら謝った。

「佐藤さんだからだよ?私・・・佐藤さんなら・・・」

涙目で言われた。
もう限界だった。
ゴムなんて持ってなかったから、そのまま繋がった。
入り口から少し入ったところで狭過ぎて凄く抵抗があったけど、ゆっくりゆっくり前に進めた。
背中に回された彼女の爪先が食い込み始め、両脚が俺の腰に巻き付く。
雪子は痛いのを我慢するような声を漏らしていた。

完全に奥まで繋がり、しばらくそのままで余韻に浸っていると、ペニスが温かいというよりも熱いお湯に包まれるように感覚がした。
明らかに膣の温かさとは違うもの。

「嬉しい」と言う雪子の目尻には涙が流れていた。

俺は夢中で彼女の唇を貪った。
舌を入れると彼女も受け入れてくれた。
お互い舌を吸い合いながら、俺は気が遠くなるほどの幸せを感じていた。

(絶対に幸せにする。絶対に離さない)

こんなにも女性のことを愛しいと思ったことはなかったし、自分にこれほど女性のことを大切に思える部分があったんだと、ちょっと泣きたくなるほど感動した。

俺は口づけをしながら夢中で腰を振って彼女の奥に射精した。
膣の中で感じた熱いもの。
それは彼女の血液だった。
シーツが赤く染まるほどの血が出ていた。

しばらく裸のまま抱き合っていた。
出来ればずっとずっとこのままでいたかったけど、彼女は自宅に戻らなければならない。

「ごはん、冷めちゃったね」と笑う彼女を送り出した。

「凄くヒリヒリするけど」って彼女はバツが悪そうに笑いながら、「でも佐藤さんとこうなれて、私幸せだよ」と言って帰っていった。

翌日からほとんど毎日、雪子は俺の部屋に来て、そして抱き合った。
そこの痛みは1週間間くらい続いたみたいだけど、痛みよりも俺と一つになれることが嬉しいと言ってくれた。

改めて見る彼女の身体は、大きくはないもののお椀型に整った胸、ポッチャリなのに細く括れた腰、そして何よりも傷やくすみの一切ない滑らかで真っ白な肌。
俺は彼女と彼女の身体に溺れた。
休みの日は朝から晩まで何度も何度も愛し合った。
朝一番で部屋に来てくれる彼女を挨拶する間も惜しんで抱き締めて、押し倒して交わった。
窓の外を降りしきる雪を眺めながら、「愛してる」と囁き合い、そして再び交わる。
途中でどちらかの携帯が鳴ろうとも、俺達は何かに取り憑かれたように貪り合い続け、溶け合った。
彼女の中、お腹の上、手の中、口の中、ありとあらゆる所に精をぶちまけた。
そして彼女も喜んで受け入れてくれた。
夕暮れ時のどんよりとした雪国の鉛色の空を眺めながら、5度目か6度目の逢瀬をして俺達の休日は終わる。

2月の寒い日。
確かマイナス20度近かったと思う。
ストーブを焚いた部屋の中で、2人裸のまま窓越しに外を眺めていた。
積もった雪は街の音を吸収し、外を歩いていても無音であることは珍しくない。
この日もシンシンと音もなく降り続く雪をベッドに並んで肩を抱きながら見上げていると、唐突に雪子が言った。

「4月から会えなくなるかも・・・」

全く意味が分からなかった。
こんなにも愛し合っているのに、何を言っているのか?と。

彼女には事情があったんだよ。
彼女が進学する直前に両親が離婚したんだ。
そして妹は旦那の方について行って姉妹離れ離れ。
彼女、泣きながら話してくれたんだけど、元父親からの養育費が不十分らしく、だから彼女は結果として学校を辞めて家計を助けてたんだ。
だけど中卒という肩書きは色々な所でマイナスに作用し、それに限界を感じていた彼女の選択した方法は、定時制の高校に通って高卒の資格を取ること。
もちろん、俺は賛成した。
でもね、その定時制高校ってのが隣町なんだよ。
隣って言っても電車で30分はかかる距離。
日中働いて学校通うためには、どうしてもバイト先を高校のそばにせざるを得ないと。

反対出来るはずがなかった。
俺が彼女の支えになってやれなくてどうするんだって。
だから、「今までのように毎日会えなくてもいい」って言ったんだ。

そしたら雪子がこう言ったんだ。

「貴方は誰かがいつもそばにいてくれないとダメな人でしょ?」

悲しそうな、でも必死に笑顔を作って言うんだよね。

もちろん言ったさ、「今までみたいに会えなくても、隣にいるのが雪子じゃないとダメだ」ってね。
彼女、わんわん泣きながら「私も貴方と離れたくない」って言ってくれて。

4月に進学するまでの約1ヶ月間、以前にも増して俺達は一緒の時を過ごした。
ほとんど彼女は自宅には寝るだけに帰るくらいにさ。
この頃になると彼女の料理の腕も上がっていたし、「セックスばかりしてたから」なんて彼女は笑うんだけど、5キロ近く痩せてスマートになっていた。
なぜか胸の膨らみはそのままだったのが嬉しかったけど。

バイトが終わったら勉強を教えてあげたりもした。
それまでは会っている間はずっとセックスばかりしていたのに、しない日もあったり。
とにかくお互いがお互いのことを考えて、相手のために今何をしたら良いのか、ということを考えて生活していた。

彼女の入学式にはお母さんと一緒に俺も参加した。
お母さんには何度も何度も感謝された。

「貴方のおかげで娘が・・・」ってな感じでね。

「お母さんに俺のことをどういう風に話してるの?」って彼女に聞いても結局教えてくれなかったけど。

お母さんに会ってから、俺も変わらなければと思った。
とにかくちゃんとした仕事をしようと思った。
そして夏から町の臨時職員になった。
収入はバイトの時とあんま変わらなかったけど。
親にも連絡したんだけど、ちょっと揉めた。

「なんで東京に戻って働かないんだ」ってね。

まあすぐに落ち着いたけど。

雪子は月曜から土曜日まで昼は仕事、夜は学校、そして往復1時間かけての通学・・・。
結構大変な生活に突入した。
家に着くのは毎日10時過ぎ。
朝、昼、夜のタイミングでメールしたり電話したり。
日曜も仕事を入れる日があったので、会えるのは月に2回ほど。
彼女はやっぱ疲れてたのか、会える日はどこにも行きたくないって言ってた。
部屋でゴロゴロしたいって。

もちろんというか、2週間ぶりに恋人と会うんだから、することはした。
しまくった。
てか、めちゃ濃いセックスばかりしていた。
疲れているはずなのに。
だけど普段離れているせいか、話題もお互い尽きなくてね。
ずっと話して、そしてドロドロに溶け合って、そしてまた話して、って感じかな。

同級生に告られた話も何度か聞いたけど、気が気じゃなかったな。
そんな時はかなり激しく抱くんだけど、それが彼女なりに嬉しいらしく、わざと俺を嫉妬させるようなことも言ったりしてた。
「愛してる」とか「好き」とか、歯の浮くような言葉をこの時期は何万回も言い合っていたと思う。
彼女のためなら何だってしたし、彼女も俺のためになんでもしてくれた。
一度、「朝5時に迎えに来て」と言われた時も喜んで行ったし、いきなり下ネタだけど、「お尻に入れさせて」と言ったら渋々だけど受け入れてくれたりとか。
結局、後ろはこの時の1回しかしてないけど。
他人のために、彼女のために生きている実感がして、本当に楽しい4年間だった。

さて、あれから3年くらい経ちます。
雪子は去年高校を卒業し、町役場に就職しました。
2年前に臨時から正職になった。
俺の後輩になったということ。
そして今、彼女のお腹には命が宿っています。
もちろん俺達の。
彼女の姓も俺と一緒になり、彼女の母親と3人での生活がこの4月から始まりました。

ちゃんとした式は挙げていません。
彼女の意向です。
貧乏性が抜けてません(笑)
目下の俺の目標は、そんな彼女にウェディングドレスを着せてやること。
子供が1歳の誕生日に式を挙げる予定にしています。
先の話ですが、式場も予約してます。
そしてこの事は彼女に言ってません。
一世一代のサプライズしようかなって、義理の妹と一緒に考えています。