タラちゃんはすごいなぁ!


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3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/07(火) 22:09:25.48 ID:PSnMrx0AO
「カツオ!!!」
「カツオ!!!!」

思えばいつも怒られていた気がする。

それでも僕は馬鹿みたいに要領悪くいた。

もう死にたい…。

ずっと笑って堪えてきたけど、もう無理だ…。

いつしかそう思うようになっていた。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:10:21.26 ID:PSnMrx0AO
「ねぇ…母さん……」

あるとき裁縫をする母に近づいた。

「なんだい?」

母は手を止めてこっちを向いた。

「あのさ…………」

母さんは僕が好き?
父さんや姉さんはどうして僕に辛く当たるの?
タラちゃんと僕、何が違うの?

聞きたいことは山ほどあった。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:11:56.32 ID:PSnMrx0AO
「どうしたんだい…?」

「なんでもない…ごめん……」

そう言って走り去る。

「カツオ!どうしたんだい?」

という声が聞こえた。

母さん…母さん…。

涙が溢れた。

もうどうしたらいいかわからなかった。

どうしても聞けなかった。

答えを聞くのが怖かったのかもしれない。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:15:17.51 ID:PSnMrx0AO
タラオ…。

その存在にはもはや憎しみしか感じなかった。

僕に辛く当たる父さんも姉さんもあいつには決して怒らない。

あいつの悪事を僕のせいにされたことも何回もある。

最初は怒って弁解しようとした。

でも聞いてくれなかった。

言えば言うほど理不尽に怒られた。

僕はもう抵抗するのを諦めていた。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:17:04.69 ID:PSnMrx0AO
いつしか中島とも遊ばなくなった。

もう何もしたくなかった。

生きているのが嫌だった。

「ねぇワカメ…」

あるとき妹に話しかけた。

「ワカメは…僕がいなくなったら嬉しい…?」

ワカメは驚いていた。

答えが返って来るのが怖かった。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:20:01.67 ID:PSnMrx0AO
聞かなきゃよかった………すぐに後悔した。

しかし優しい答えが返ってきた。

「嬉しいわけないじゃない…お兄ちゃんがいなくなったら悲しいわ」

「ワカメ…」

僕はただただ泣いた。

そんな僕をワカメは慰めてくれた。

これだけでまた生きようという気力が出てきた。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:20:49.04 ID:PSnMrx0AO
中学生にもなると家に帰るのが苦痛で苦痛で仕方なかった。

でも、ワカメは僕の味方だった。

母さんも僕の変化を感じとってくれて優しくしてくれた。

あの二人は相変わらずだったけど、僕は少し救われていた。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:23:42.65 ID:PSnMrx0AO
「………」

一人で部屋にいると嫌な考えが頭を廻る。

「もう嫌だ…忘れたいよ……」

この家にいる限り全ての苦しみは過去にならず、ただ蓄積していくばかりだった。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:24:11.63 ID:PSnMrx0AO
「カツオくん…入るよ…?」

「マスオ兄さん!?」

驚いた。

慌てて涙を拭う。

「どうしたの…?」

マスオ兄さんは僕を見つめた。

「カツオくん…君はこの家にいるのが…嫌なのかい?」

「!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:26:47.32 ID:PSnMrx0AO
「な…んで……?」

なぜわかったのだろうか…?

「すぐわかるよ。僕も同じだからね。君には同情しているんだよ」

あぁそうか…。
マスオ兄さんも…そうだよな。

「タラちゃんも憎いだろ?」

唐突に言われ思考が止まった。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:29:35.64 ID:PSnMrx0AO
「そんなことないよ!」

嘘が口をつく。

だってこの人はタラオの父親なのだから。

しかしマスオは笑って言った。

「ははは…カツオくん、嘘はいけないよ」

「嘘じゃないよ!」

何故そんなことを言うのだろうか…。

マスオは更に続けた。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:31:18.75 ID:PSnMrx0AO
「君の立場に立って考えてみたらすぐにわかるよ。大きな声では言えないけどこの家はおかしいよ…。大丈夫…辛かったねカツオくん。もうタマもいなくなってしまったものね。今まで気づいてあげられなくてごめん」

突然謝られた。

「そんな…マスオ兄さんは悪くないよ……」

本心だった。

「ありがとうカツオくん…これから辛いことがあったらなんでも聞いてあげるからね。僕を兄さんだと思ってくれよ!」

僕も何かあったら聞いてもらうから、と優しく言ってくれた。

僕は嬉しかった。

そうだ、マスオ兄さんだって一人でこの家に来て寂しく感じていたんだ。

思わぬ味方ができ純粋に嬉しかった。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:34:51.39 ID:PSnMrx0AO
マスオ兄さんは僕を誰よりもわかってくれる!

そのことが見えない自信に繋がり、前よりも落ち込むことは少なくなった。

二人で父さんや姉さんの愚痴を言い合ったりもした。

二人ともあの家で言えなかったことを全てぶちまけた。

僕が少しだけ大人になったからマスオ兄さんも信頼してくれたんだ。

そう思った。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:36:50.03 ID:PSnMrx0AO
マスオ兄さんの友達という人にも会った。

昔の知り合いだそうで、トラックの運転手をしている人だった。

僕を助手席に乗せて走ってくれた。

「すごいやすごいや!」

「ははは…カツオくん、すっかり元気になったみたいだね。よかったよ」

「マスオ兄さんがいてくれたからだよ!」

僕は一瞬辛さを忘れる程までに回復していた。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:39:07.09 ID:PSnMrx0AO
そんなある日我が家に大事件が起こった。

デパートに買い物に出かけたフネとワカメがトラックに撥ねられたのだ。

撥ねたのはマスオの友達のあの人だった。

直ぐに自首したらしい。

家族はパニックになりながら病院へ向かった。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:41:46.13 ID:PSnMrx0AO
「母さん!ワカメ!」
サザエが手術室のドアに駆け寄る。

「死なないで…僕もう死にたいなんて言わないから…お願い…」
カツオは呟いた。

「母さん…ワカメ…」
波平は涙ぐんでいた。

「お母さん…ワカメちゃん…ごめんなさい…よりによって僕の友達が…本当にごめんなさい…」
マスオはうつ向いた。

「おばあちゃんとワカメお姉ちゃんまだ出てこないですかー?」
タラオは小学生になっていたが、事の大きさがわかっていないようだった。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:45:06.45 ID:PSnMrx0AO
手術室のランプが消え、医師が暗い顔をして出てきた。

皆が詰め寄る。

「残念ながら二人とも…「いやぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」「母さん!!!!!!ワカメ!!!!!!!!!」

家族の悲鳴により医師の言葉はかき消された。

こうしてカツオの味方であった二人はいなくなってしまった。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:47:50.63 ID:PSnMrx0AO
「…………」

カツオはまた一人で部屋にこもるようになった。

それは波平やサザエも同じで家から笑い声はなくなった。

「カツオくん…入るよ」

マスオは毎日カツオの様子を気にかけてくれていた。

自分の友達が犯人という負い目があったからかもしれない。

「う…うぅ……」

カツオは毎日泣いていた。

それをマスオはただ受け入れて慰めてくれた。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:49:48.99 ID:PSnMrx0AO
気に入らないわ。

ずっと私一人だけ可愛がられていたのに…。

カツオが産まれ、少したった頃からこの気持ちは芽生え、消えなかった。

「ねぇ…父さん、母さん」

「カツオ〜よしよしいい子だな〜」

「サザエ、ちょっとカツオのご飯作ってきてちょうだい」

「……………」

なんで私が作らなきゃいけないのよ…。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:53:17.50 ID:PSnMrx0AO
「ただいま〜!」

「静かにせんか!カツオが起きるだろう!」

疲れて家に帰ったときも誰も労ってくれず、反対に怒られた。

もう嫌よ…あんな子…いなきゃいいのに。

可愛いときも確かにある。

しかし同じくらい憎しみもあるのだった。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 22:55:39.13 ID:PSnMrx0AO
「母さん…」

食事の用意中尋ねてみた。

「母さんは私とカツオどっちが好き?」

母さんは笑った。

「笑わないでよ!私は本気で聞いてるのよ!」

必死になるあまり声が裏返った。

「母さんはどっちも同じくらい好きだよ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:00:44.91 ID:PSnMrx0AO
その言葉に絶望した。

せめて…嘘でもいいから私って言ってほしかったのに………。

「そう…」

それっきり私は黙ったままだった。

嘘でも私を好きと言えないのか…。

なら本心はカツオの方が好きなんだろうな…。

この日から何かを諦め、まだ小さい弟を見る度に嫉妬に震えた。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:02:15.35 ID:PSnMrx0AO
「母さん…」

母さんはもういない。

「母さん…」

涙が溢れてくる。

「私…もっと甘えたかったのよ………」

今までのことを思い出しながらただただ泣いて過ごした。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:04:08.84 ID:PSnMrx0AO
「サザエ…ご飯だよ」

「………ありがとう」

ここしばらくマスオが食事の用意をしていた。

他の人は肉親を失い立ち直ることができずにいたし、やはり友人の負い目があったからだ。

「じゃあお父さんのところに持って行くからね」

「ありがとう…マスオさん………」

ごめんなさい…。

サザエは本当に申し訳なかった。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:07:53.39 ID:PSnMrx0AO
「お父さん、ご飯ですよ」

その声に振り向く。

「あぁ…ありがとう」

マスオくんは本当によくやってくれる。

それに比べてあの後から体調を崩している自分を責めたくなった。

「お父さん、大丈夫ですか?すっかり弱られて………きちんと食事は取ってくださいね」

「あぁ…ありがとう」

「いえいえ」

そういうとマスオは立ち去った。

「すまない…」

悔やんでも悔やみきれなかった。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:09:09.74 ID:PSnMrx0AO
「パパー、おばあちゃんとワカメお姉ちゃんはまだ帰って来ないですかー?」

タラオが聞く。

「タラちゃん…あのね、二人は遠いところへ行ったんだよ…さぁ、ご飯食べちゃいなさい」

「ふーん…つまんないです」

カツオはこのやりとりを聞き、また悲しみが押し寄せてきた。

「母さん…ワカメ……本当に帰ってきてほしいよ………」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:10:20.64 ID:PSnMrx0AO
次第に波平の体調は悪化し、寝込むようになった。

「父さん…入っていい?」

カツオはどうしてもちゃんと話をしておきたかった。

もしかしたら過去を清算できるかもしれない、そう思っていた。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:12:02.61 ID:PSnMrx0AO
「あぁいいよ、入りなさい…」

その声はだいぶ弱々しかった。

「父さん…」

枕元に近づき、口を開く。

「父さんは…あの…その…」

だめだ…やっぱり言えないよ……。

うつ向いていると頭を撫でられる。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:12:36.93 ID:PSnMrx0AO
「カツオ…なんだい、話してみなさい」

優しく言われ、驚くとともに涙ぐむ。

「父さん…父さんは僕が嫌い?」

波平は少し怒った顔をした。

カツオは思わず怯む。

「ごめんなさい…なんでもな「嫌いなわけがなかろう!!!!」

「え…?」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:14:15.80 ID:PSnMrx0AO
波平は怒っていた。

しかしいつもとは違っていた。

「お前を嫌いなわけがあるか!」

波平はもう一度言った。

しかしカツオは信じられなかった。

「だって…父さんはいつも僕を怒ったじゃないか…タラちゃんの仕業も僕のせいにして!タラちゃんの方が好きなんでしょ!!」

ついに言えた。

今は興奮のあまり答えを聞くのが怖くはなかった。

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:17:26.40 ID:PSnMrx0AO
「お前はタラちゃんとは比べられんよ…」

カツオは愕然とし、怒りがこみあげてきた。

「なんだよそれ!!!!僕は父さんの息子なんだよ!!!!比べられないほどあいつがいいのか!!!!!!!!………」

途中からは泣き出してしまった。

怒るなら怒れ、もう怖くなんかない………。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:19:04.64 ID:PSnMrx0AO
「違う…違うんだよカツオ………」

意外にも波平は穏やかな口調だった。

少し冷静になる。

「なにが違うの?」

カツオには波平の考えがわからなかった。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:20:24.40 ID:PSnMrx0AO
「お前はわしのたった一人の大切な息子だよ…」

カツオは反応できなかった。

「タラちゃんは孫だ。息子と孫は、比べられんよ」

「なんで…僕…わけが分からないよ…」

なんだかんだ言ってやはり僕は嫌われてるのか…。

カツオは聞かなきゃよかったという気持ちでいっぱいだった。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:22:59.14 ID:PSnMrx0AO
「そう…」

何も考えられなくなったカツオは部屋を後にした。

そしてこれは最後の会話となってしまった。

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:24:20.14 ID:PSnMrx0AO
「カツオ…」

息子が出ていってしまったあと波平は悔いていた。

自分の今までやってきたことは正しかったのだろうか?

カツオだけではない、自分なりに家族皆を思って厳しくしてきたつもりだった。

しかし二人が死に生きる気力が消え失せ、あと3日生きられるだろうかというところにきてすっかり自信が持てなくなっていた。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:27:20.42 ID:PSnMrx0AO
「父さん…」
「父さん…」

サザエとカツオはまたもや打ちのめされた。

肉親が次々と亡くなったのだから無理もない。

「おじいちゃんも旅行ですかー?」
「タラちゃん、少し向こうに行っていようね」

マスオは何も知らないタラオを連れて外に出る。

その日から二人の嘆きは途絶えることを知らなかった。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:28:36.64 ID:PSnMrx0AO
「カツオくん…ご飯だよ」

相変わらずマスオは家事全般をこなした。

タラオも最初のうちは手伝ったが「誰も褒めてくれないからつまんないです」と言ってやめてしまった。

「本当に育て方を間違っていたんだなぁ…」

マスオは思わず苦笑する。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:29:20.05 ID:PSnMrx0AO
「マスオさん…私ももう死んでしまいたい………」

サザエがある晩打ち明けた。

マスオはホットミルクを入れサザエに手渡す。

「駄目だよサザエ、タラちゃんのためにも生きるんだよ。それにきっとお父さんもお母さんもワカメちゃんも君に生きていてほしいと思ってるよ」

「…ごめんなさい…私どうかしていたわ」

サザエは申し訳なかった。
あぁ…マスオさん…ごめんなさい…ごめんなさい……。

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:31:52.13 ID:PSnMrx0AO
「マスオ兄さん一人で大変でしょ、僕手伝うよ」

カツオは言った。

「カツオくん!もう大丈夫なのかい?」

マスオが聞く。

「大丈夫じゃないけど…ただ部屋に一人でいるより何かしていたいんだ。いいでしょ?」

「あぁ…じゃあ人参の皮でも剥いてもらおうかな…」

「わかった」

カツオはひたすら家事をこなすことで気を紛らせた。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:33:03.98 ID:PSnMrx0AO
そのうち休学していた学校にも時々顔を見せられるようになった。

「磯野!」
「磯野くん!」

付き合いが悪くなっていたにも関わらず話しかけてくれる仲間の存在が本当にありがたかった。

カツオはマスオの助けもあり、段々復活していった。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:36:32.17 ID:PSnMrx0AO
「はぁ…」

ずっと部屋に閉じ籠り、泣く毎日。

サザエはカツオとは対照的に内に籠っていった。

「私は元気でも明るくもないわ…皆がそう言うから…弱音を吐けなくなってしまっただけよ………」

ある日密かに手に入れた剃刀で手首を切った。

これで楽になれると思ったのだ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:37:32.87 ID:PSnMrx0AO
しかしサザエは死ねなかった。

会社から帰ってきたマスオによって発見されたのだ。

「サザエ…気づけなくてごめんね」

病院から帰った夜、マスオに謝られる。

寝たふりをしていたサザエの心は懺悔の気持ちで一杯だった。

ごめんなさいマスオさん…もう生きていたくないの……タラちゃんもごめんね………私を死なせて………。

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:39:12.20 ID:PSnMrx0AO
「姉さん…ご飯だよ」

カツオの声がした。

「カツオ…!」

妙に懐かしかった。

「ここに置いとくね」

「待って!カツオ…」

そういい呼び止める。

弟は部屋に入ってきた。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:41:58.20 ID:PSnMrx0AO
「久しぶりだね…」

二人はぎこちなく笑う。

「カツオは最近どうしてるの?」

同じ家に住む姉弟にしてはおかしな会話だった。

二人は段々打ち解け、思い出話に浸った。

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:42:58.49 ID:PSnMrx0AO
「あんたあの時…」
「もういいじゃないか〜…」

そういい微かに笑いあう。

しかし以前のような笑いではなかった。

なんとなく笑ってはいけないような気がしていた。

「そういえばさ…」

カツオが切り出す。

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:44:50.99 ID:PSnMrx0AO
「姉さんはよく僕を怒ったよね…」

サザエはぎくりとした。

「あの中にはタラちゃんがやったこともあったんだよ…」

知っていた。

知っていてなお、普段からの鬱憤も募り、辛く当たってしまっていた。

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:46:45.43 ID:PSnMrx0AO
自分が恥ずかしくなった。

「ごめんね…カツオ。本当に…今まで…ごめんね…ごめん……」

ひたすら謝った。

カツオはそんな姉に驚き、「いいんだよ」と言った。

ただ謝ってくれたのが嬉しかった。

今までの辛い思い出がスーッと消えていくのがわかった。

その後姉弟はさらに語らい「姉さん、また明日ね」という言葉により締めくくられた。

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:47:20.91 ID:PSnMrx0AO
【サザエと和解できた】

この事実はカツオを高揚させ、幸せな眠りを与えた。

しかし次の日の朝起きてみると再び打ちのめされることとなる。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:49:41.67 ID:PSnMrx0AO
目覚めるともう昼だった。

「あれ…マスオ兄さんなんで起こしてくれなかったんだろう……?」

昨日夜中まで話していたから寝かしておいてくれたのかな…?

空腹を感じ台所に行くと床が水浸しだった。

「え…」

何が起きたのかわからなかった。

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:50:51.86 ID:PSnMrx0AO
急に不安になる…。

どうして誰もいないの…?

すると電話がかかってきた。

「はい…マスオ兄さん!?姉さんはどうしたの!?」

すると苦しげな声が返ってきた。

「サザエは…今病院にいるよ。起こさなくてごめん…バタバタしてたから…」

「何があったの!?」

カツオは早く知りたかった。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:52:51.36 ID:PSnMrx0AO
「サザエは今朝珍しく嬉しそうに起きてきたんだ。その時僕は台所でお湯を沸かしていて、いつの間にか近くにはタラちゃんがいた」

カツオは身震いした。

「そ…それで……?」

「タラちゃんが熱湯に近づきそうになって、とっさにサザエが走りよった。そうしたら鍋が引っくり返ってお湯を被ってしまったんだ…」

呆然とした。

姉さん…昨日分かりあえたばかりだったのに………。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/07(火) 23:56:56.40 ID:PSnMrx0AO
それと同時に怒りが込みあげてきた。

タラオが憎い…よくも僕の姉さんを………あいつがいなければこんなことにもならなかったのに…もし死んだら絶対にお前を許さない!!!!

「カツオくん、病院に来るかい?」

「すぐ行くよ!」

病院の名前を聞き、慌てて家を出た。

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/10/08(水) 00:01:09.93 ID:iQ4PjV5jO
そこには変わり果てたサザエがいた。

包帯で全身を包まれ管がたくさん繋がれている。

「姉さん………」

「カツオくん…」

マスオに話しかけられる。
サザエを助けようとしたのだろう。
火傷とみられる治療の痕があった。

振り向くと椅子で呑気に寝ているタラオの姿もあった。

沸々と怒りが沸いてくる。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:01:44.72 ID:iQ4PjV5jO
「カツオくん…サザエはとても危険な状態らしいんだ」

涙が出てきた。

こんなことって酷すぎるよ!

何故僕の家族ばっかり…。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:03:52.32 ID:iQ4PjV5jO
するとドラマなどでよく聞く心電図の音が乱れ始めた。

「ど…どうしよう!どうしよう!」

カツオはパニックになった。

マスオが素早くナースコールを押し、医師達がかけつける。

が、懸命の処置にも関わらず、サザエはあっけなく逝ってしまった。

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:04:23.50 ID:iQ4PjV5jO
目の前で命の灯が消え、誰もが動かなかった。

しかしカツオは急に奇声を発すると、タラオに近づき首を強く絞めた。

「お前が!お前がいなけりゃこんなことにはならなかったのに!」

憎い!殺してやる!

その気持ちで力を込め続けた。

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:05:48.38 ID:iQ4PjV5jO
「カツオくん!」
「君!何をするんだ!」

マスオや医師達が止めようとするが、カツオはタラオの首を絞め続けた。

「早く!警察を呼んで!」

病院は騒がしくなり、しばらく経ってようやくカツオはタラオから引き離された。

「残念ながらお子さんは…」

こんなことが起こったというのに医師は冷静に仕事をしていた。

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:06:56.36 ID:iQ4PjV5jO
警察が到着し、カツオは現行犯で連行された。

マスオはうなだれているように見えた。

こうして終わったかのように思えるこの話だが、実はまだ始まってさえいない。

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:08:20.40 ID:iQ4PjV5jO
このニュースは瞬く間に世間を騒がせた。

「自分の甥を姉の死の瞬間に殺害」という一見不可解な事件が人々の関心を引き、様々な憶測を読んだのだ。

「君はどうして自分の甥を殺害したんだね?」

何度も何度も聞かれた。

しかし「憎かったから」だとしか言えなかった。

本当に他に理由はないのだ。

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:09:16.93 ID:iQ4PjV5jO
しかし世間は甥が「憎い」だけでは満足してくれなかった。

自分に置き換えて理解出来るような供述でないと受け入れてくれなかった。

本当なんだよ…あの家はそうだったんだよ…信じてくれ…。

はっとマスオのことを思い出す。

「そうだ、マスオ兄さんが証人になってくれる!」

そう思い弁護士にマスオを呼ぶように頼んだ。

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:09:47.25 ID:iQ4PjV5jO
マスオは直ぐに来てくれた。

「カツオくん…」

「マスオ兄さん、ごめんなさい。でも僕はただ供述を信じてもらいたいだけなんだ。タラちゃんを殺したことからは逃げたりしないよ」

マスオは頷き、協力してくれた。

その後二人きりでの面会が許される。

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:14:56.33 ID:iQ4PjV5jO
「マスオ兄さん…タラちゃんのこと………本当にごめんなさい!」

カツオは謝った。

いくら自分がタラオを憎んだとはいえ、マスオにとっては大事な一人息子だからだ。

しかし意外な答えが返ってきた。

「いいんだよ、カツオくん」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:15:36.81 ID:iQ4PjV5jO
「マスオ兄さん…優しすぎるよ………」

カツオは泣き出した。

「カツオくん、泣かないでよ…」

マスオが優しく慰める。

「だって…だって…僕は…マスオ兄さんの大切な子どもを…」

「いいんだよ」

顔をあげるとマスオは笑っていた。

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:18:13.97 ID:iQ4PjV5jO
「え…」

よくわからなかった。

「カツオくん、ありがとう」

「????」

訳がわからなかった。

「こうも思い通りになるとは思ってなかったよ」

「!?」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:18:59.22 ID:iQ4PjV5jO
「思い通りにって…?」

カツオはすっかり混乱していた。

マスオはまるで別人のような顔をしていた。

「君があの糞ガキを殺してくれたってことさ」

「!?」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:19:48.67 ID:iQ4PjV5jO
「君だけじゃないな。君の家族は実に扱いやすかったよ」

邪悪な笑みを浮かべたマスオが話す。

「ど…どういうことなの…?」

豹変したマスオとその口から出る言葉に動揺を隠せなかった。

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:22:11.01 ID:iQ4PjV5jO
「でも君やワカメちゃんには可哀想なことをしたなぁ…ははははは」

「え…」

ただただ戸惑った。

「まだわからないのかい?」

楽しそうに言うマスオに背筋がゾクッとした。

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:23:49.59 ID:iQ4PjV5jO
タラオが自分の子どもではないことを知ったのはすでに結婚した後だった。

サザエや両親はマスオが気づいたことは知らないらしい。

このころから精神科に通うようになった。

「よりによって…ノリスケの………」

この家族といる限りこの呪縛から解き放たれる術はないと感じるようなっていった。

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:25:09.47 ID:iQ4PjV5jO
その病院であのトラックの運転手に出会った。

「騙されていたんだ…本当に憎いよ」

彼はマスオの話を聞き、手を貸すと言ってくれた。

同じような経験があったからだった。

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:27:07.41 ID:iQ4PjV5jO
復讐を完璧なものにするため、カツオの心の隙間に入り込み自分の駒とした。

心を許しなつく様は滑稽にも感じられた。

マスオは最早まともな精神ではなかったのだ。

悪口を刷り込み、愚痴を共有することによりカツオに必要以上の憎しみを植え付けた。

自分だけが全てを知っていることに快感すら覚えていた。

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:28:29.16 ID:iQ4PjV5jO
「あの事故は偶然じゃないよ」

カツオが崩壊していくのを見るのは楽しかった。

「彼に頼んだのさ」

生活に困り刑務所に行きたいと願っていた彼と利害が一致したのだった。

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:29:18.95 ID:iQ4PjV5jO
二人が予定通り死んだ後、病院で出会った人から毒を買った。

それを毎日少しずつ波平の食事に混ぜた。

家族の死によって落ち込んで弱ったのだと思い、誰も死因を調べようとはしなかった。

カツオとの会話が終わったあと、マスオは波平に言った。

「僕が気づいてないと思いましたか…?」

この言葉が引き金となり、波平は逝ったのだった。

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:30:36.11 ID:iQ4PjV5jO
サザエが弱音を吐くとき、一見して慰めているようだったが実は追い詰めていた。

何も知らないふりをして良心を痛めつけ、他の人と会わせず内に篭らせたのだ。

家族を相次いで失い、そんな工作をされたサザエに自殺願望が目覚めるのは必然だった。

しかし自殺はされたくなかった。

最後の駒になってもらう必要があったからだ。

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:31:21.87 ID:iQ4PjV5jO
ある晩カツオに食事を持って行かせ、少しの回復を謀る。

それは予想以上の効果をあげた。

その日のカツオの食事には睡眠薬を混ぜておいた。

「ふふふ…ついに明日だ」

もう何が目的なのかもわからなかった。

壊れきったマスオはひたすら家族を不幸にすることを考えていた。

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:33:02.52 ID:iQ4PjV5jO
お湯を沸かし、サザエを起こす。

機嫌よく起きてくる姿は滑稽だった。

「サザエ…ちょっとこっちに来てくれないかな」

そういい鍋の近くに呼ぶ。

「あら、なにかしら?」

「ちょっと向こうむいて…」

そういい反対に向けさせる。

「なによ〜マスオさ

声はかき消された。

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:34:21.48 ID:iQ4PjV5jO
マスオによって熱湯がかけられたのだ。

「ははははは!ついにやったぞ!!!!」

構想通りに進むのが楽しくてたまらなかった。

「パパ〜」

タラオの声がする。

あとはこいつだけだ。

「タラちゃん、これをお飲み」

タラオはなんの疑いもなく飲んだ。

やはり睡眠薬が入っていた。

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:35:38.49 ID:iQ4PjV5jO
それから数回熱湯をかけ、慌てた口調で救急車に連絡した。

何度も考えた偽りの説明をする。

まだ辛うじて意識があったタラオにも質問が及ぶが「わからないです…」としか言わず、その後寝てしまった。

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:36:30.53 ID:iQ4PjV5jO
「そして起きたであろう君に電話したんだよ」

まるで面白い昔話を読み聞かせているようだった。

あまりのことに頭が働かない。

「そうしたら君は…本当に予想通りに動いてくれた」

マスオに操られていたのか…全て………。

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:38:00.44 ID:iQ4PjV5jO
「君の家族ばかり次々に死んで、少しでもなんかおかしいとは思わなかったのかい?」

その目は狂喜に満ちている。

「カツオくん、これをあげるよ」

小さなカプセルだった。

「波平に飲ませたのとは比べ物にならないよ…すぐに楽になれる」

そう笑い、出ていった。

カツオは決心した。

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:39:10.69 ID:iQ4PjV5jO
マスオに聞いた全ての事実を明らかにした。

もう失うものなど何もないカツオの最後の反撃だった。

その後カツオはカプセルを飲む。

マスオの元に警察がやってきた。

「面白いよ………」

ずっと何かを呟いていた。

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:41:40.32 ID:iQ4PjV5jO
「僕は通院していました。無罪ですよね?責任能力はありませんよ」

そう繰り返した。

しかしそれは認められず、共犯のトラック運転手や薬の売人とともに判決がくだされた。

マスオはこの中で一番重い無期懲役だった。

「馬鹿だなぁ…僕を死刑にしないなんて…ははは…ははははは…」

マスオは狂っていた。

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:43:02.45 ID:iQ4PjV5jO
「父さん…父さんは僕を愛してくれてたんだね…」

全てを話したあとカツオは呟く。

「姉さんだって僕のことを心配してくれていた…」

「どんな人も間違うことはあるさ…僕はあの家に産まれてよかったよ…やりなおしたいよ………」

やっとわかった。

しかし遅すぎたのだ。

「僕がわからなかったせいでマスオさんにつけこまれたのかなぁ………ふふふ、もうどうでもいいや」

「タラちゃん…君は僕になにもしてなかったのに……ごめんね、苦しかったかい……」

そうしてマスオの死刑を願ってカプセルを飲んだのだった。

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/10/08(水) 00:45:58.78 ID:iQ4PjV5jO
しかしマスオは出所した。

そして間もなく10人を超す死者が出る通り魔事件を起こす。

その犠牲者にはノリスケ一家が含まれていた。

マスオは全く更正しておらず、メディアはこれを批判した。

今度は死刑判決が下され、処刑された。

マスオは最期まで反省の色を見せず、狂ったように高笑いしていたという。

おわり


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